『偽物語』第四話、阿良々木兄妹と羽川委員長との距離感描写が面白い
ニコニコ動画での『偽物語』第四話の配信がそろそろ終了するので最後にもう一度鑑賞。
冒頭、夜の阿良々木家にて暦とその妹・火憐、月火と、羽川翼の4人が話し合っているシーン。ここで、阿良々木兄妹に対して徐々に間合いを詰めていく羽川委員長が描かれていて面白い。
まず、4人が並ぶ角度からの絵。
次に真横からの絵。
この角度で見ると、さっきの4人横並びの角度の絵から受ける印象とは違い、阿良々木兄妹3人と羽川翼との間の距離が実は意外と離れていることが分る。この絵は阿良々木家の窓の外から眺めるアングルになっているが、飾り窓の枠模様の内側に阿良々木兄妹3人、模様の外側に羽川翼が配置される構図になっている。たぶんこれは単に場所的な距離感だけでなく心情的な距離感も表現しているのだろう。
そして妹を叱る暦を諌める羽川委員長に対して、ちょっと兄を擁護する火憐と月火の場面。まるで兄・暦と羽川翼との間に妹2人が割って入ったかのような座り位置の絵になっている。
そして、場所を自分の部屋に移して羽川と二人で話そうと提案する暦。羽川は火憐と月火に歩み寄り「ちゃんと話すから心配しないで」と優しく語り掛ける。そのシーンは、飾り窓の枠模様の内側に羽川翼も入っている構図の絵になっている。
これでファイヤーシスターズの調教は完了だ。もはや煩い小姑をついに味方につけた阿良々木の嫁といった風格すら漂う。恐るべしバサ姉w
阿良々木ハーレムにおける羽川翼のこのプレゼンス。確かにヒロイン戦場ヶ原ひたぎも畏怖するワケだ。
この二人の関係、今ちょうど『ザ・コールデスト・ウィンター 朝鮮戦争』 を読んでいるので、ついつい冷戦体制に見えてしまう。ヒロイン戦場ヶ原ひたぎは米国、羽川翼はソ連という感じだろうかw
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