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キュレーション時代には松岡正剛氏の編集工学が再発見される予感

 佐々木俊尚氏らが唱えている「キュレーション」というのは、昔、松岡正剛氏が唱えていた編集工学のネット限定版という感じ?
 例えば、10年前の新書で松岡正剛氏が語っていた「方法の時代」というのは「キュレーション時代」に通じるものがあるような。


 私は二十一世紀は「方法の時代」になるだろうと考えている。ここで「方法」といっているのは、「主題の時代」ではないという意味だ。
 すでにわれわれは二十世紀においてだいたいの主題を提出し、その展開が意外にも難題をたくさんかかえていることを知った。たとえば平和、たとえば教育問題、たとえば安全保障、たとえば経済協力、たとえば環境保全、たとえば飢餓脱出…。これらは地球上のどんな社会にとっても、いまや最も重要な主題として認識されている。加うるに「地球にやさしい」「子供は創造的な環境にいたほうがいい」「市場は自由な競争がいい」といったことは、まるで「亭主元気で留守がいい」「お酒はぬるめの燗がいい」とばかりに、おおむね二十世紀後半の大前提になった。
 しかし、事態はけっしてうまくは進んでこなかった。誰だって戦争は危険なもの、爆撃は危険なものだとおもっているけれど、戦争はなくならないし、経済恐慌は避けたほうがいいとはわかっているが、どの国だって好景気はなかなか続かない。亭主も元気でいるとはかぎらない。
 つまりどのような主題が大事かは、だいたいわかってきて、ずらりと列挙できているのにもかかわらず、それだけではけっしてうまくはいかなかったのである。それゆえ、おそらく問題は「主題」にあるのではない。きっと、問題の解決の糸口はいくつもの主題を結びつける「あいだ」にあって、その「あいだ」を見出す「方法」こそが大事になっているはずなのだ。

松岡正剛『知の編集術』(講談社現代新書)、p38〜39

知の編集術 (講談社現代新書)

知の編集術 (講談社現代新書)

主題と主題との「あいだ」に関係性、文脈を見出し、つなぐ「方法」としての編集工学は、キュレーションと似てるんじゃなかろうか。

【追記】











sasakitoshinao
佐々木俊尚

キュレーションは確かに松岡正剛さんの「編集」とつながると思う。ただ編集という言葉を使うとコンテンツサイドになっちゃうので、若干意味が違う感じに。/キュレーション時代には松岡正剛氏の編集工学が再発見される予感 http://t.co/TfMvyty
(2011/02/18 08:01:20)
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iTume
うめ

キュレーション、て、松岡正剛的な意味での編集とほぼ同義語のような気がするのです。RT @makeplex: これは読んでおいて損はない。「情報過多の時代」の鍵は「キュレーション」 http://bit.ly/cZ7dmu
(2010/05/17 20:50:18)
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terybass
Tery

松岡正剛氏がいうところの「編集」と佐々木さんの「キュレーション」って本質は同じだと思うのだが? toggeterは津田さん風にいえば1.5次情報でしょう。  @techwavejp : TechWave http://bit.ly/bsaI70
(2010/09/29 12:58:16)
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キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)