羽海野チカ「じつは誰だって絵描きになれるはずなんです」〜『東のエデン』羽海野チカ×神山健治対談より〜
このTogetterまとめ記事を見て、「あ、そう言えば…」と思って部屋を掘り返す。
持ち主の望みを何でも叶えてくれる魔法のような携帯「ノブレス携帯」が登場するTVアニメ『東のエデン』完結後の雑誌『spoon』でのインタビュー記事で、ケータイやパソコン、ネットが不可欠になった現代について、このアニメのキャラクター原案を担当した羽海野チカ画伯がこんな事を語っていた。
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だから、今は便利なんだけど、本当にいいのかは分からないですね。一日に携帯のメールで2時間潰れるとして、2時間、12年分ちょっとずつ絵を描いていたとしたら、誰だって絵描きになれるはずなんですよ。それを全部奪い取られるツールですよね、携帯って。12年間ずっと素振りをしたり、ずっと走っていたら、なにかの選手になれるかもしれないけど。実は何もかも携帯に奪い取られている。
<「「東のエデン」完結記念 特別対談 羽海野チカ×神山健治」『spoon』2009年8月号、p54
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耳の痛い話…orz
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半導体チップやネット技術で、私たちの心や頭脳は拡張可能で、人々に新たな力を付与するといわれてきた。しかし、「いつでも電源オン」時代の入り口段階のいまでさえ、そして私のような技術信奉派でさえ、メンタルコントロールのスキルを身につけないままでは、ネットがもたらす新しい力は、私たちをミスリードし、あやつり、心を迷わすものになる。
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