そっとチラ裏@はてなブログ

はてな女子みたいなステキなブログが書きたいな!オッサンだけどな!

新聞の広告などで目に付いた本

 今週、新聞の広告欄で目にして気になった2冊。

■知られざる中世の交通・兵站と情報網

中世を道から読む (講談社現代新書)

中世を道から読む (講談社現代新書)

乱世を生き抜かんとする武将たちの最大の敵、それは自然現象と道路事情だった。積雪、河川の増水。交通を押さえる者が勝利をおさめる。知られざる中世の交通・兵站と情報網に迫る。

  • 第1章 路次不自由
    • 古文書は語る
    • 戦国人の時空間
    • 政治・軍事・自然
  • 第2章 川を渡り、峠を越える
    • 越すに越されぬ利根の流れよ
    • 舟橋を架ける
    • 峠の鬼、そして地蔵
  • 第3章 道は誰のものか
    • 越境可能な存在
    • 通行を左右するもの
    • 道路を管理する人びと
  • 第4章 すべての道は鎌倉に通ず?
    • メインルートは上道
    • 河川交通と陸上交通の結びつき
    • 鎌倉の地位低下、江戸の台頭

 「知られざる中世の交通・兵站と情報網」って、何だか魅惑的なキーワードだなぁw
 著者は江戸博の方。

  • 著者紹介

〈齋藤慎一〉1961年東京生まれ。明治大学大学院博士後期課程中退。史学博士。専攻は日本中世史。(財)東京都歴史文化財団江戸東京博物館学芸員。著書に「中世東国の領域と城館」「中世武士の城」など。

●オンライン書店ビーケーワン:中世を道から読む 講談社現代新書 2040

http://www.bk1.jp/product/03235268

戦国時代の終焉 - 「北条の夢」と秀吉の天下統一 (中公新書(1809))

戦国時代の終焉 - 「北条の夢」と秀吉の天下統一 (中公新書(1809))

【関連する?歴史漫画】「梶原どの・・・これは戦でござる・・・!」

 戦国期の交通を扱った歴史漫画の傑作と言えば、岩明均の短編『雪の峠』。

雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)

雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)


 関ヶ原で西軍に組し、常陸から出羽に転封された佐竹家での、新たな居城の築城候補地をめぐるプレゼン合戦!上杉謙信を知る戦国の老軍略家と、新時代を切り拓こうとする新藩主の若き懐刀との頭脳対決の勝者はどちらか!?上杉謙信を悩ませた三国峠と、佐竹家を江戸から遠く封じ込める笹谷・院内の峠。時空を越えた二つの「雪の峠」が一つに結びつくクライマックスは圧巻!

■「天皇は近代であり アメリカは宗教である」

天皇とアメリカ (集英社新書 532C)

天皇とアメリカ (集英社新書 532C)


時に、天皇こそ近代であり、アメリカこそ宗教であるという矛盾の中から、果たしてどのような歴史像が浮かび上がってくるのか?二つの奇妙な力の場を拠点に、歴史的想像力の可能性を切り開く。

 「天皇は近代であり アメリカは宗教である」という、一瞬「え!?」と思わせるキャッチフレーズが巧い!
 でも、集英社のサイトで「試し読み」を見たら、対談モノだったのでガックリw

【関連書籍】

親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書)

親米と反米―戦後日本の政治的無意識 (岩波新書)


愛国心を考える (岩波ブックレット)

愛国心を考える (岩波ブックレット)

■「脳も社会も、ハブを持つネットワーク構造」

ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう (講談社現代新書)

ソーシャルブレインズ入門――<社会脳>って何だろう (講談社現代新書)

  • 第1章 ソーシャルブレインズとは何なのか?
    • 脳はどうやって機能を拡張してきたのか?
    • ひとりきりの脳はどこまで脳なのか?
    • お茶とケーキに手を出しますか?
    • 社会的ゾンビ
    • 「空気」とゾンビ
    • 脳の自由度について考える
    • 透明人間になったのび太
    • 創造性との関係
    • ハブという考え方
    • 脳と社会と階層性ネットワーク
  • 第2章 これまでのソーシャルブレインズ研究――顔、目、しぐさ
    • 顔はなぜ特別なのか?
    • 脳はどのように顔を認知するのか?
    • 目の力
    • しぐさの力
    • ミラーニューロンの意義と問題
    • 自他の境界
    • 仮想空間の腹腕
    • コミュニケーションとタイミング
    • 鏡の中の自分は誰?
    • 脳の中のペプシマンと身体イメージ
    • 他者認知のしくみを読み替える
  • 第3章 社会と脳の関わり――「認知コスト」という視点
    • ミステリで考えてみる
    • ミーティングで携帯を頻繁にチェックする部下
    • 社会的駆け引き
    • 頑固なサル
    • ルールと脳について考える
    • 9・11のあとにアメリカで感じたこと
    • アイヒマンの発言「私は命令に従っただけだ」
    • ミルグラム実験
    • スタンフォード監獄実験
    • 人は何でもやりかねない
    • 脳と社会と倫理
  • 第4章 僕はどうやってソーシャルブレインズを研究しているか
  • 第5章 ソーシャルブレインズはそもそもどこにあるのか?
    • キーワードは「関係性」
    • まず二頭のサルで考える
    • 何でもかんでも記録する「多次元生体情報記録手法」
    • ECoG電極の試み
    • 消えないコーヒーメーカー
    • 脳内ネットワークの関係性をどう記述するか
    • 「あの二人はつきあっているの?」
    • 脳科学研究の革命
  • 第6章 ソーシャルブレインズ研究は人を幸せにするか?――幸せとリスペクトの脳科学
    • 脳科学が個人にできること
    • 赤ちゃんとお母さんの関係
    • 無条件で認めてくれる存在
    • リスペクトからはじまる
    • 母子間コミュニケーションからソーシャルブレインズへ
    • ソーシャルブレインズ研究のこれから

 面白そう。でもまぁその前に、去年古本で購入して積読になっている前著を読もうぜ>俺

つながる脳

つながる脳